何か特別なことをしているわけでも、大きな出来事があったわけでもない。ただ日常の中でふと心に浮かんだことを、これからは書いていこうと思う。
中学生の頃から、ブログを作っては閉じることを繰り返してきた。日記ブログ、留学情報ブログ…。ネタ切れや飽きが来てどれも続かなかった。
やがてnoteを始め、最初は「トラブルや辛い経験から学んだこと」を中心に書いていた。最初は楽しかったけれど、次第に「書くために嫌な出来事を作り出す」ようになってしまった。会いたくない人に会ったり、わざわざ嫌な気持ちになるような状況に身を置いたり。嫌な感情を搾り出そうとしていた。
そんなことを続けていると、文章どころか心がすり減り、病んでしまう。問題がなければ書くこともなくなり、「書くためにわざわざトラブルだらけの人生を送らなければならないのか?」と疑問を抱くようになった。
そんな迷いの中で、最近ようやく心からしっくりくるテーマに出会えた。
それは、朝起きた時、コーヒーを飲んでいる時、歩いている時、シャワーを浴びている時など、日常の中で自然に浮かんできたことを書くこと。外の出来事ではなく、自分の内側から湧き上がった声をそのまま文章にする。これまでいろんなスタイルで書いてきたけれど、今の自分にはこれが一番自然で心地よい。
何かが「思い浮かぶ」ために、日頃から本を読んだり、行ったことのない場所へ行ってみたり、映画をみたりしている。それは全部好きなことで、幸せなことである。
仕事についても同じ。やりたくもない仕事を「やりたいことだ」と思い込んで必死に取り組んでいた時期がある。けれど時間が経つと燃え尽きてしまい、「こんなことのために心を削っていたのか」と虚しさを覚えた。
書くことも、職業も、本当にしたいことは、辛い時期を乗り越えた後に見えてくるものなのかもしれない。そう思うと、あの時期は大切な経験だったし、無我夢中で頑張ってくれた自分に、今は感謝の気持ちを抱いている。
そしてこれからは、少しずつ「違和感のある自分」を削ぎ落としていこうと思う。自然な自分で生きていなければ、きっとどこかでガタがくるから。無理のない、自分らしい在り方で書きながら生きていきたい。
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